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Coffee crossroad個性豊かなコーヒーのblog

2023/08/10 14:03


日頃からコーヒーに砂糖やミルクを追加する人で、糖質量が気になるという人は多いでしょう。健康を意識した生活を送るにあたっては、糖質の摂取量の把握が重要です。

当記事ではインスタントコーヒーの糖質量や砂糖・ミルクを入れた場合の糖質量、インスタントコーヒー以外のコーヒーの糖質量についてまとめました。また、インスタントコーヒーにぴったりの糖質が少ないおやつも紹介します。よりヘルシーなコーヒータイムを楽しむためのヒントを得たい人はぜひ参考にしてください。

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1. インスタントコーヒーの糖質量は?

2. インスタントコーヒーに砂糖やミルクを入れたときの糖質量
2-1. インスタントコーヒー+砂糖
2-2. インスタントコーヒー+ミルク
2-3. インスタントコーヒー+はちみつ

3. インスタントコーヒー以外のコーヒーの糖質量
3-1. ドリップコーヒー
3-2. 缶コーヒー

4. インスタントコーヒーに合わせたい糖質の少ないおやつ

まとめ

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1. フレーバーコーヒーの概要と魅力



インスタントコーヒーの顆粒100gのカロリーは287kcalです。インスタントコーヒー1杯(150ml)を作るために使用する顆粒は約2gであることから、インスタントコーヒー1杯分のカロリーは約6kcalになります。

糖質量は炭水化物から食物繊維を引くことで算出できるため、ミルクなどが何も入っていない無糖のインスタントコーヒー1杯分には、約1.1gの糖質が含まれていることが分かります。したがって、インスタントコーヒーの糖質量は低いと言えます。

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【100g】
・エネルギー:287kcal
・水分:3.8g
・たんぱく質:14.7g
・脂質:0.3g
・炭水化物:56.5g
・灰分:8.7g
・食物繊維総量:-

【2g】
・エネルギー:6kcal
・水分:0.1g
・たんぱく質:0.3g
・脂質:0g
・炭水化物:1.1g
・灰分:0.2g
・食物繊維総量:-

※食品成分表「し好飲料類/<コーヒー・ココア類>/コーヒー/インスタントコーヒー」で算出

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また、1日に摂取してよい糖質量は体格や活動量で算出するため、人によって異なります。糖質量の計算式は下記の通りです。


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(身長m×身長m×22)×活動量×0.6÷4

※活動量の数値
軽い(静かな活動が中心で座っていることが多い人):25~30
普通(通勤や買い物などで軽い運動をする人):30~35
重い(立っている時間が長く活発な運動をしている人):35~

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例えば、パソコン業務で活動量が軽い160cmの女性の場合、計算式は(1.6m×1.6m×22)×25×0.6÷4となり、1日に摂取してよい糖質量は211gです。日本人は1日に平均300gの糖質を摂取していると言われているため、活動量が軽い人の場合の糖質量は少なめでよいと言えます。


2. インスタントコーヒーに砂糖やミルクを入れたときの糖質量


インスタントコーヒーが無糖の場合、少量の甘みを足すなどのアレンジをしたいという人もいるでしょう。定番である砂糖やミルクの他、チョコレートやバニラアイスなどの甘味を加えることで、普段とは違ったインスタントコーヒーを楽しめます。

ただし、インスタントコーヒーに何かを入れる場合、加えたものの分だけ糖質量が増えます。糖質量が気になる場合は、加えるものの糖質量も気にかけましょう。

ここでは、インスタントコーヒーに加えるものによって糖質量にどのくらいの差が出るのかについて解説します。


2-1. インスタントコーヒー+砂糖


インスタントコーヒーにティースプーン1杯分の砂糖(5g)を入れた場合、砂糖の種類にかかわらず糖質量はインスタントコーヒーの糖質量1.1gと合わせて6.1gです。
カロリーも無糖のインスタントコーヒーに比べると多くなる点に注意しましょう。

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※すべて5gで計算

【グラニュー糖】
・エネルギー:20kcal
・水分:0g
・たんぱく質:(0g)
・脂質:(0g)
・炭水化物:5.0g
・灰分:0g
・食物繊維総量:(0g)

【上白糖】
・エネルギー:20kcal
・水分:0g
・たんぱく質:Tr
・脂質:(0g)
・炭水化物:5.0g
・灰分:0g
・食物繊維総量:(0g)

【三温糖】
・エネルギー:20kcal
・水分:Tr
・たんぱく質:(0g)
・脂質:(0g)
・炭水化物:5.0g
・灰分:0g
・食物繊維総量:(0g)

【コーヒーシュガー】
・エネルギー:20kcal
・水分:0g
・たんぱく質:0g
・脂質:(0g)
・炭水化物:5.0g
・灰分:Tr
・食物繊維総量:(0g)

※食品成分表「砂糖及び甘味類/(砂糖類)/ざらめ糖/グラニュー糖」で算出
※食品成分表「砂糖及び甘味類/(砂糖類)/車糖/上白糖」で算出
※食品成分表「砂糖及び甘味類/(砂糖類)/車糖/三温糖」で算出
※食品成分表「砂糖及び甘味類/(砂糖類)/加工糖/コーヒーシュガー」で算出

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インスタントコーヒーに砂糖を加えるメリットとしては、血糖値の上昇によって疲れが緩和したり、集中力が向上したりすることが挙げられます。疲れを感じたときは、インスタントコーヒーに砂糖を加えて一息つくこともおすすめです。


2-2. インスタントコーヒー+ミルク


お店でコーヒーを注文した場合、コーヒーミルクとして出てくるのは一般的にコーヒーフレッシュであり、牛乳ではありません。
コーヒーフレッシュと牛乳の栄養素は下記の通りです。一般的なコーヒーフレッシュの量を4.5g、牛乳の量を全日本コーヒー協会のカフェオレの作り方に合わせて80gに設定しています。


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【コーヒーフレッシュ(4.5g)】
・エネルギー:11kcal
・水分:3.1g
・たんぱく質:0.2g
・脂質:1.1g
・炭水化物:0.1g
・灰分:0g
・食物繊維総量:(0g)

【牛乳(80g)】
・エネルギー:49kcal
・水分:69.9g
・たんぱく質:2.6g
・脂質:3.0g
・炭水化物:3.8g
・灰分:0.6g
・食物繊維総量:(0g)

※食品成分表「乳類/<牛乳及び乳製品>/(クリーム類)/コーヒーホワイトナー/液状/植物性脂肪」で算出
※食品成分表「乳類/<牛乳及び乳製品>/(液状乳類)/普通牛乳」で算出

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コーヒーフレッシュを加えた場合、糖質量はインスタントコーヒーの糖質量1.1gと合わせて1.2gです。一方、コーヒーに牛乳を入れたカフェオレの場合の糖質量は合わせて4.9gとなるため、糖質量に大きな差が出ることが分かります。

インスタントコーヒーにミルクや牛乳を加えるメリットとしては、胃の粘膜の保護や気持ちを落ち着かせる効果が期待できることが挙げられます。また、牛乳に含まれるセロトニンには血管収縮作用があると言われており、頭痛を和らげる効果も期待できます。


2-3. インスタントコーヒー+はちみつ


コーヒーを飲む人の中には、健康に気をつけて砂糖ではなくはちみつを使用する人もいます。
はちみつの栄養素は下記の通りです。目安として小さじ1(7g)と大さじ1(22g)で算出しています。

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はちみつ 小さじ1(7g)
・エネルギー:23kcal
・水分:1.2g
・たんぱく質:0g
・脂質:Tr
・炭水化物:5.7g
・灰分:0g
・食物繊維総量:(0g)

はちみつ 大さじ1(22g)
・エネルギー:72kcal
・水分:3.9g
・たんぱく質:0.1g
・脂質:Tr
・炭水化物:18.0g
・灰分:0g
・食物繊維総量:(0g)

※食品成分表「砂糖及び甘味類/(その他)/はちみつ」で算出

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インスタントコーヒーにはちみつ小さじ1を加えた場合、糖質量はインスタントコーヒーの糖質量1.1gと合わせて6.8gです。大さじ1の場合は糖質量が19.1gと多くなるため、糖質量やカロリーが気になる人は摂取量に注意をしましょう。

インスタントコーヒーにはちみつを加えるメリットとして、砂糖と比べると1/3の量で同等の甘さになることが挙げられます。また、はちみつは糖分以外の栄養素が含まれているため、健康面を気にする人ははちみつを選ぶことをおすすめします。

はちみつを入れる際は、コーヒーとはちみつの香りの相性に気を付けましょう。ハーブ系のはちみつの場合は香りが強く出ることが多いです。


3. インスタントコーヒー以外のコーヒーの糖質量



コーヒーは、自宅で豆から入れるドリップコーヒーや手軽に飲めるインスタントコーヒー・缶コーヒーなど、さまざまな形で楽しむことができます。「コーヒーは好きだけど糖質量が気になる」という人は、ドリップコーヒーや缶コーヒーの糖質量も把握しておきましょう。

ここでは、ドリップコーヒーと缶コーヒーの糖質量を紹介します。


3-1. ドリップコーヒー


ドリップコーヒーとは、コーヒー粉にお湯を注いで滴り落ちるように抽出したコーヒーのことです。お湯を加えて混ぜるインスタントコーヒーとは異なり、抽出後のコーヒー液で算出します。

ドリップコーヒーの栄養素は下記の通りです。
※ドリップコーヒー抽出法:コーヒー10g お湯150ml

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インスタントコーヒー(1杯分/顆粒2g)
・エネルギー:6kcal
・水分:0.1g
・たんぱく質:0.3g
・脂質:0g
・炭水化物:1.1g
・灰分:0.2g
・食物繊維総量:-

ドリップコーヒー(1杯分/150ml)
・エネルギー:6kcal
・水分:147.9g
・たんぱく質:0.3g
・脂質:Tr
・炭水化物:1.0g
・灰分:0.3g
・食物繊維総量:0g

※食品成分表「し好飲料類/<コーヒー・ココア類>/コーヒー/浸出液」で算出

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ドリップコーヒーの糖質量はインスタントコーヒーと同程度です。

コーヒーに含まれるコーヒーポリフェノールには、脂肪燃焼を促進させる作用や血糖値を下げる効果があると言われています。また、カフェインにも脂肪吸収を抑制する効果があります。ダイエット中にコーヒーを飲む場合は、砂糖などを加えることなくブラックコーヒーを飲むことで、糖質を抑えつつダイエット効果も期待できるでしょう。


3-2. 缶コーヒー


缶コーヒーの糖質量は、ブラックコーヒー以外は甘味料が入っているため糖質量が高くなる傾向があります。商品の栄養成分は各ブランドのサイトに掲載されているため、糖質量が気になる人はチェックしましょう。缶コーヒーの場合は、砂糖の量に値する炭水化物量を糖質量の目安にします。

缶コーヒーの栄養素は下記の通りです。内容量は、食品成分表における缶コーヒーの栄養素を、比較的多くのブランドで採用されている185gで作成しています。

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缶コーヒー100g
・エネルギー:38kcal
・水分:90.5g
・たんぱく質:0.7g
・脂質:0.3g
・炭水化物:8.2g
・灰分:0.3g
・食物繊維総量:-

缶コーヒー185g
・エネルギー:70kcal
・水分:167.4g
・たんぱく質:1.3g
・脂質:0.6g
・炭水化物:15.2g
・灰分:0.6g
・食物繊維総量:-

※食品成分表「し好飲料類/<コーヒー・ココア類>/コーヒー/コーヒー飲料/乳成分入り/加糖」で算出

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缶コーヒー1本あたりの糖質量は、185gの容量のもので15.2gです。これは角砂糖3.8個分にあたる量で、インスタントコーヒーやドリップコーヒーとは大きく異なる飲み物であると言えます。


4. インスタントコーヒーに合わせたい糖質の少ないおやつ


コーヒーはパンやフルーツの他にも、お菓子との相性もよいですが、糖質が多くなりがちです。糖質量が気になる方は以下のようなおやつを選ぶと、糖質を抑えつつ甘味も楽しめます。

カカオが70%以上含まれる高カカオのチョコレートは、コーヒーに合わせるおやつとしておすすめです。カロリー自体は低くありませんが、GI値が低い(血糖値の上昇が緩やかである)ため、食べ過ぎなければダイエット中でも安心して楽しめます。最近は糖質ゼロのチョコレートも販売されているので、成分表を見ながら選ぶとよいでしょう。

ナッツ類もコーヒーとよく合うおやつとして人気があります。ナッツ類は糖質が低いだけでなく食物繊維も摂れるため、糖質制限中のおやつとしておすすめです。コーヒーにナッツを合わせる場合は油や調味料を使用していない「素焼き」の商品を選びましょう。また、同じナッツ類でもカシューナッツは糖質が高いため、注意が必要です。


まとめ


インスタントコーヒー1杯分の糖質量は約1.1gです。
無糖であっても若干の糖質が含まれていることになりますが、1日の摂取量に大きく影響する程の量ではないでしょう。

ただし砂糖やミルクを入れた場合は、追加したものや量によって糖質量が大きく変わることもあるので注意が必要です。

ドリップコーヒーはインスタントコーヒーの糖質量と同程度ですが、砂糖とミルクが含まれる缶コーヒーの糖質量はブラックコーヒーと比べると段違いです。糖質を制限している人は控えた方が良いでしょう。

ブラックコーヒーだけだと物足りない場合は、低糖質のおやつとしてカカオ70%以上のチョコレートやナッツ類をおすすめします。
栄養成分表示も確認しながら、心も体も満たされるヘルシーなコーヒータイムをお楽しみください。