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Coffee crossroad個性豊かなコーヒーのblog

2023/10/11 18:08



バターコーヒーは、ブラックコーヒーに良質なバターを混ぜ合わせて作るコーヒーです。具体的には、グラスフェッドバター、MCTオイルといった栄養価の高いバターやオイルを使用することが一般的です。シリコンバレーの起業家であるデイブ・アスプリー氏は、朝食にバターコーヒーを飲むことで知られ、著書を通じて瞬く間にバターコーヒーの注目度や人気が高まりました。

当記事では、バターコーヒーの効果や、グラスフェッドバター・MCTオイルの特徴などについて解説します。

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1. バターコーヒーとは
1-1. バターコーヒーのルーツ

2. バターコーヒーの主な効果を解説!
2-1. ダイエット効果が期待できる
2-2. 集中力の高まりを期待できる
2-3. 美容効果も期待できる

3. バターコーヒー|ダイエットに効果的なバター・オイルは?
3-1. グラスフェッドバター
3-2. MCTオイル

4. バターコーヒーの作り方
 
5. バターコーヒーはインスタントでも代用できる

まとめ

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1. バターコーヒーとは



バターコーヒーは、ブラックコーヒーにグラスフェッドバターと呼ばれるバターや、MCTオイルを加え、ミキサーなどでよく混ぜたものです。

グラスフェッドバターは、牧草のみを食べて育った牛から取れるバターとして知られており、身体の栄養に重要なオメガ3脂肪酸が多く含まれています。MCTオイルは、糖質制限やケトジェニックダイエット(低糖質・高脂質の食事)を行っている人によく使用されているオイルです。身体への吸収スピードが早いオイルとして知られています。

最近では、気軽に飲めるインスタントタイプのバターコーヒーも市販されています。


1-1. バターコーヒーのルーツ


バターコーヒーのルーツはチベットに由来します。

チベットの伝統的な飲み物である「ポーシャ」と呼ばれるバターティーは、チベットの厳しい気候と高地で暮らす人々が体温を保つため、また長時間の活動に必要なエネルギーを提供するために作られました。ポーシャは紅茶・ヤクのバター・塩などを混ぜ合わせたものです。

シリコンバレーの起業家であるデイブ・アスプリー氏は、自身がチベットを訪れた際にポーシャを体験し、この飲み物に衝撃を受けたと言います。

そして彼は自身の健康とパフォーマンスを最大化するために、さまざまな世界のバターを買い求めます。自ら試作をして研究を重ね、ポーシャが原型となって今のバターコーヒーと呼ばれる飲み物が生まれました。


2. バターコーヒーの主な効果を解説!



バターコーヒーは、「ブレットプルーフコーヒー」「完全無欠コーヒー」などとも呼ばれます。特にデイブ・アスプリー氏は、朝に摂取することで1日のエネルギーを保ち、空腹感を抑制し、集中力を高めると推奨しています。


ここでは、バターコーヒーが持つ潜在的な効果について紹介します。


2-1. ダイエット効果が期待できる


バターコーヒーは高脂肪の飲料です。高脂肪の飲食物は一般的に満腹感を与え、食事間隔を長くすることや、摂取カロリーを減らすことができる可能性があります。

また、MCTオイルは身体にエネルギーを速やかに供給してくれる効果があるとされています。そのため、朝食などを適切な量のバターコーヒーに置き換えることで、糖質を抑えながらダイエット効果が期待できるでしょう。

※バターコーヒーはカロリーが高いため、食事全体のカロリー摂取量に注意しなければ体重増加につながる可能性もあります。栄養バランスのよい食生活を心がけるようにしましょう。


2-2. 集中力の高まりを期待できる


コーヒーに含まれるカフェインは、注意力や集中力を一時的に高める効果が知られています。それだけでなく、バターコーヒーに含まれるMCTオイルは、身体や脳にエネルギーを迅速に供給することが可能なため、集中力や認知機能の向上が期待できるとされています。



2-3. 美容効果も期待できる


バターコーヒーには、抗酸化物(アンチオキシダント)として機能するポリフェノールが含まれています。

ポリフェノールは、酸化ストレス(身体の細胞が酸化によるダメージを受ける状態)を減らし、炎症を抑制することが期待されている物質です。そのため、結果的にシワ・たるみなどの老化の過程を遅らせる可能性があると言われています。


※バターコーヒーだけを摂取してもエイジングケア効果を期待するのは難しく、バランスの取れた食事や適度な運動など、全体的なライフスタイルのバランスを整えることが大切です。


3. バターコーヒー|ダイエットに効果的なバター・オイルは?



バターコーヒーは、コーヒーにただバターをいれればいいのではなく、良質なバターを使用することが大切です。ここでは、バターコーヒーに使用されるグラスフェッドバターと、MCTオイルについて解説します。


3-1. グラスフェッドバター


グラスフェッドバターとは、主に牧草を食べて育った牛から作られたバターのことを指します。グラスフェッド="grass-fed"であり、「草食育ち」を意味しています。

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【グラスフェッドバターに含まれる栄養素の例】

・ビタミンK2…骨と心臓の健康に重要な役割を果たす
・共役リノール酸…体脂肪の減少と筋肉増強の促進をサポートする

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多くの場合、牛は穀物や飼料で育てられますが、グラスフェッドの牛は主に天然の草を食べて育ちます。自然環境で育つ牛と近い食事であるため、一般的なバターよりも栄養価が高いとされています。

ほかにも、グラスフェッドバターの代用品として、「ギー」というバターオイルもおすすめです。


3-2. MCTオイル


MCTオイルは、"Medium Chain Triglycerides"(中鎖脂肪酸)の略で、中鎖脂肪酸100%のオイルのことです。

一般的な脂肪酸は「長鎖脂肪酸」で、消化と吸収に時間がかかります。一方、MCTオイルは分子構造が短いため素早く消化・吸収され、すぐにエネルギーとして利用されるのが特徴です。

MCTオイルはココナッツオイルやパームオイルから作られます。効果としては、速やかなエネルギー供給や、体脂肪の減少をサポートする効果が期待されています。


4. バターコーヒーの作り方


バターコーヒーの作り方は下記の通りです。

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【バターコーヒーの作り方】

【材料】
・ブラックコーヒー:1カップ(200~250ml)
・グラスフェッドバター、MCTオイル:ともに大さじ1杯程度(好みにより調節)

【作り方】
(1)コーヒーを抽出します。この際、金属フィルターを使うとコーヒーに含まれる油分や諸成分も併せて抽出できるのでおすすめです。良質なコーヒー豆を選び、挽きたての粉で淹れることで最高の味わい・風味を得られるでしょう。
(2)ミキサーやブレンダーにコーヒーと、グラスフェッドバター、MCTオイルを加えます。
(3)20~30秒程度高速でブレンドし、材料がよく混ざり、表面にクリーミーな泡ができたら完成です。

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ブレンドが終わったら、すぐに注いで美味しい状態で飲みましょう。


5. バターコーヒーはインスタントでも代用できる


バターコーヒーは、基本的にコーヒー・グラスフェッドバター・MCTオイルがあれば作れます。材料がすべて配合されたインスタントのバターコーヒーのほか、ドリップコーヒーに粉末状のMCTオイルやグラスフェッドバターを入れて飲む方法など、楽しみ方はさまざまです。

ドリップコーヒーをインスタントコーヒーに置き換えるのも手軽に作れておすすめです。今は個性豊かでコストパフォーマンスのよいインスタントコーヒーがたくさんあります。豊富なバリエーションの中から、自分好みのコーヒーを見つけてみましょう。ドリップに必要な器具を揃える必要もないため、手軽にバターコーヒーを楽しめます。



まとめ


バターコーヒーのルーツは、チベットの「プージャ」というバターティーにあります。コーヒーに含まれるカフェインやポリフェノールの効果に加え、グラスフェッドバターの良質な栄養価も期待できるので、健康習慣の1つとして取り入れたい飲み物です。
主に期待できる効果としてはダイエット効果や集中力の向上、美容効果などが挙げられます。

一方で、バターコーヒーは通常のブラックコーヒーよりも高カロリーになるため、摂取量には注意し、全体的な食事バランスを考慮することが大切です。バターコーヒーを自分の身体に合わせて生活習慣に取り入れ、ダイエットや美容・健康に役立てましょう。