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Coffee crossroad個性豊かなコーヒーのblog

2023/12/19 19:02


飲み物に「レモン」を入れて飲んだ経験は、誰もが一度はあるでしょう。レモンを組み合わせやすい飲み物としては、水や紅茶、トニックウォーターなどが一般的にイメージされますが、実はロシアやイタリアではコーヒーとレモンを組み合わせた「レモンコーヒー」が定番です。

しかし、日本ではコーヒーにレモンを入れるという習慣がないため、「どんな味がするんだろう」「本当においしいの?」と疑問を持つ方も少なくないでしょう。

そこで今回は、レモンコーヒーとはどのような味の飲み物なのか、期待できる主な効果や注意点を挙げて詳しく説明します。最後に、ホットレモンコーヒーとアイスレモンコーヒーの作り方についても紹介します。ひと味違ったコーヒータイムを楽しみたい方はぜひ参考にしてください。

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1. レモンコーヒーとは
1-1. レモンコーヒーはどんな味?
1-2. ダイエット効果について

2. レモンコーヒーの主な効果を解説
2-1. レモンによる効果
2-2. コーヒーによる効果

3. レモンコーヒーの注意点
3-1. 酸性が強い
3-2. 覚醒作用がある

4. レモンコーヒーの作り方
4-1. ホットレモンコーヒー
4-2. アイスレモンコーヒー

まとめ

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1. レモンコーヒーとは


レモンコーヒーとは、その名の通りレモンの搾り汁やスライスレモンを入れたフレーバーコーヒーのことです。日本では、レモンを組み合わせる飲み物として水や紅茶、トニックウォーターが主流となっていることから、レモンコーヒーは珍しく、一般的にはあまり知られていません。

しかし、ロシアやイタリアではレモンコーヒーが一般的で、家庭においても馴染みの深い飲み物となっています。


1-1. レモンコーヒーはどんな味?


ロシアでは「アミリカーナ」、イタリアでは「エスプレッソ・ロマーノ」として愛されているレモンコーヒーですが、馴染みのない日本ではどのような味がするのか想像できず、なかなか興味が湧かないという方も多いでしょう。

レモンコーヒーは、苦みがかったコーヒーに酸味のあるレモンが加わった独特な味わいです。レモンには酸味があるとは言っても、レモンスライスを入れて風味を付ける程度のため、すっぱさが邪魔をすることはありません。

むしろ、程よい酸味は爽やかでさっぱりとした味わいに変化してくれるため、コーヒーならではのインパクトの強い苦味が苦手な方や、すっきりとした味わいのあるコーヒーが好きな方には好まれる味と言えるでしょう。なお、砂糖漬けしたレモンを入れると酸味が甘さで中和されるため、強い酸味が苦手という方におすすめです。


1-2. ダイエット効果について


近年、SNS上で「レモンコーヒーを飲み続けると痩せる」「レモンコーヒーにはダイエット効果がある」という話題が生まれ、注目を集めました。

しかし、結論から述べると、レモンコーヒー自体がダイエットに効果的とは断言できません。

では、なぜレモンコーヒーはダイエット効果があると言われているのでしょうか。それには、コーヒーを飲んだ後の食欲抑制効果や、レモンに含まれるビタミンCなどの栄養素が理由として挙げられます。

脂肪減少効果が見られたという研究結果や根拠が出ているわけではないため、SNSで拡散されているようなレモンコーヒーのダイエット効果を鵜呑みにしないよう注意しましょう。


2. レモンコーヒーの主な効果を解説


レモンコーヒーにダイエット効果は期待できませんが、身体によい影響を与えるさまざまな効果があるとも言われています。

ここからは、レモンコーヒーの主な効果を、レモンによる効果とコーヒーによる効果に分けて説明します。レモンコーヒーがもたらす健康効果を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。


2-1. レモンによる効果


レモンには、主に下記のような効果が期待できます。

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【レモンに期待できる効果】

●ビタミンCによる抗酸化作用
レモンにはビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは抗酸化作用をもっており、体内の酸化による老化・日焼け・シミ・生活習慣病などの防止や美肌効果の維持が期待できます。

●クエン酸による疲労軽減
レモンの酸味は、主にクエン酸によるものです。クエン酸はミネラルの吸収をサポートしたり、新陳代謝の促進により疲労を軽減したりする効果が期待できます。

●β-クリプトキサンチンによる免疫力向上
β-クリプトキサンチンとは、体内でビタミンAとして働きかける成分です。細菌の感染を防ぐ働きのほか、活性酸素の産生を抑制する抗酸化作用によって免疫力の向上も期待できます。

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2-2. コーヒーによる効果


レモンコーヒーの主役と言えるコーヒーには、主に下記のような効果が期待できます。

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【コーヒーに期待できる効果】

●カフェインによる集中力の向上
コーヒーにはカフェインが豊富に含まれています。カフェインには覚醒作用があり、集中力を高めたり、交感神経の働きを高めたりすることが期待できます。

●香りによるリラックス効果
コーヒーの独特な香りは、リラックス効果があるとされています。ストレスの解消はもちろん、精神状態の維持や気分の安定化にもつながるでしょう。

●クロロゲン酸による美容効果
コーヒーには、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸も含まれています。クロロゲン酸には抗酸化作用があり、老化やシミを防いで若々しい肌を維持することにもつながるでしょう。

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3. レモンコーヒーの注意点


レモンとコーヒーそれぞれの成分には、人間の身体やメンタルによい影響を及ぼすものも多く含まれている一方で、決して健康によいとは言えない成分も少なからず含まれています。毎日過剰に摂取していると、思わぬ健康被害に見舞われる可能性があるため、あらかじめレモンコーヒーの注意点も把握しておきましょう。

ここからは、レモンコーヒーを飲むにあたって特に注意しておきたい2つのポイントを説明します。


3-1. 酸性が強い


レモンに含まれる酸は、歯のエナメル質を溶かすほど非常に強いことが特徴です。過剰に摂取したり、口の中に長時間含めていると(歯への接触時間が長い)と、酸によって歯のエナメル質が浸食された状態を指す「酸蝕(さんしょく)症」に至る可能性があります。

また、酸は歯だけでなく胃の粘膜も刺激し、胃酸分泌を過剰に促してしまいます。これによって、胃痛・胃もたれが生じるなど消化器症状が誘発される可能性もゼロではありません。

歯や消化器系への影響を防ぐためにも、飲んだ後はすぐに口をゆすいで、過剰摂取はしないよう心がけましょう。


3-2. 覚醒作用がある


コーヒーに含まれるカフェインは、前述の通り覚醒作用をもっています。カフェインは、適量であれば集中力の向上や眠気の解消に役立ちますが、摂りすぎてしまうと、ときとして不眠・めまい・頭痛・動悸・消化器症状の誘発といった症状をもたらすことがあります。

特に注意すべき症状は不眠です。覚醒作用によって興奮状態に陥ると寝つきが悪くなり、睡眠による疲労回復を大きく妨げてしまいます。したがって、レモンコーヒーを飲むときは睡眠時間から逆算して6~7時間以上あけて飲むようにしましょう。


4. レモンコーヒーの作り方


レモンコーヒーはコーヒーとレモンがあれば自宅でも簡単に作れるうえ、少しのひと手間でより楽しめるアレンジレシピも多くあります。

簡単さを重視して作りたい場合は、インスタントコーヒーにレモン汁を数滴垂らすだけで楽しめます。


また、レモンコーヒーはホットでもアイスでも楽しめます。ここからは、ホットレモンコーヒーとアイスレモンコーヒーのおすすめレシピを紹介します。


4-1. ホットレモンコーヒー


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【ホットレモンコーヒーの作り方】

【材料】
・お好みのコーヒー:1杯分
・スライスレモン:1~2枚
・レモン果汁:適量

【作り方】
(1)カップにホットコーヒーを注ぐ
(2)注いだコーヒーにスライスレモンを浮かべる
(3)酸味が足りない場合は、お好みでレモン果汁を加える

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ドリップコーヒーでホットレモンコーヒーをつくる場合は、浅煎りのコーヒーを選ぶことをおすすめします。浅煎りコーヒーは苦みが少なく、さっぱりとした軽い口当たりがレモンと相性ぴったりです。ほんのりと甘さを加えたい方は、はちみつや砂糖を加えるのもよいでしょう。


4-2. アイスレモンコーヒー


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【アイスレモンコーヒーの作り方】

【材料】
・お好みのアイスコーヒー:1杯分
・氷:適量
・スライスレモン:1~2枚
・レモン果汁:適量
・ミントの葉(あればお好みで)

【作り方】
(1)氷を入れたグラスにアイスコーヒーを注ぐ
(2)注いだコーヒーにスライスレモンを浮かべる
(3)酸味が足りない場合は、お好みでレモン果汁を加える

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暑い夏にぴったりのアイスレモンコーヒーは、ミントの葉を浮かべるとより爽やかでフルーティーな感覚を楽しめます。さらに、ミントの葉をつぶしながら飲めばモヒートのような味わいも生まれるでしょう。

甘みを足したい場合は、レモンピールやガムシロップをお好みで加えてください。


まとめ


レモンコーヒーとは、その名の通りレモンの搾り汁やスライスレモンを入れたフレーバーコーヒーのことです。日本では珍しい組み合わせとなっている一方で、ロシアやイタリアでは定番かつ人気のコーヒーとなっています。

レモンコーヒーはダイエット効果があると一時期話題になりましたが、脂肪燃焼効果があるという確実な根拠はありません。しかし、レモンに含まれるビタミンCやコーヒーに含まれるカフェインなどは、少なからず美容や健康・生活によい影響を与えることも覚えておきましょう。

レモンコーヒーはホットでもアイスでも楽しめて、インスタントコーヒーでも自宅で簡単に作ることができます。ここまでの内容を参考に、ぜひレモンコーヒーを一度味わってみてはいかがでしょうか。